香りの館 ーFragonard フラゴナール香水博物館ー

パリ1区 オペラ座界隈
ナポレオン3世時代に オペラ座を造ったのは建築家ガルニエですが 
ガルニエの生徒だった建築家が その隣に造ったルイ・ナポレオンスタイルの私邸
その中に Fragonard フラゴナール香水博物館があります

香水で最も有名な老舗Fragonard フラゴナールは 
南仏グラースと  その周辺に工房がありますが
パリのオペラ座地区にも その歴史と製品を紹介する
Fragonard 香水歴史博物館があるのです
香水にまつわる歴史的資料や ルイ王朝時代の香水瓶など
フラゴナールが収集した 美しいオブジェで飾られています

香水の歴史は 人類史と同じくらい古く 
パフュームとは ラテン語のパー・フュメー(煙)に起源しています
紀元前2000年 古代エジプトにおいて 
司祭が神に祈りを捧げる時 燻蒸法を焚いていました

14世紀末になると 
それまでの固形クリーム香料に替わり 液体の香水が多く使われるようになります
そしてルネサンス期には 
洗っていない体の匂いをカモフラージュする為
(あまりお風呂に入らなかったのですね・・・この時代)
香水は 必需品となります

16世紀 イタリア・フィレンツェのメヂィチ家から フランスへ嫁いできた 
カトリーヌ・ドュ・メヂィチが フランスに香水を伝えました
当初香水は 皮手袋の嫌な匂いを消す為に使われ
全てイタリアから輸入していました
ああ それで こちらの人は
香水をにドボドボッと取って 手にすり込む様にするのかしら

その後 ルイ14世
彼は「世界一 豊香な王」と呼ばれるほど 香水を好みました
益々 フランスでの香水の需要は増え
やがて フランスでも生産されるようになります
以後 皮手袋香水は 組み合わせて製造され
Gantiers-Parfumeurs ゴンティエ-パフュムゥー=手袋・香水製造業となり
香水の販売は この業者の独占となります

そういえば 先日皮手袋を買ったお店(Gantier)も 本店はヴェニスでした
東方からの玄関口 ヴェニス
ヴェニスの商人達によって 
東欧の香料が ヨーロッパに伝えられたようです

そして イタリアに近い南仏Grasse グラース地方は 
気候が 香水の製造に適しているうえ
近くのモンペリエに 薬剤師の学部があったことが 
この小さな街を 香水製造で有名にします

ルイ15世の宮廷画家に FRAGONARD フラゴナールという画家がいましたが
彼はグラース出身 街にはFRAGONARD フラゴナール美術館もあります
フラゴナールの父親は グラースでGantier-Parfumeur を営んでいたそう
1926年 グラースで創業した香水製造業社 
グラースの街に敬意を表し 社名にこの画家の名を冠したとのことです


マルコ・ポーロの世界一周旅行の後 再び香料が流行り始めたのは
彼等が 世界中からお花を持ち帰ったからでしょうか
やっぱり花は 人々を魅了しますよね
ルイ15世は 世界中から植物を集め植物園を造り 薬草の研究もしていたようですし

このように香水の原料になる花は 世界中から集められました

最も美しいバラは 
フランス(Rose centifolia)・トルコ(Rose de damas)や 
ブルガリア・モロッコから
最も多く使われる白い花ジャスミンは スペイン・エジプト・インドから
イタリアからは アイリス・オレンジレモンの花
オーストラリアのユーカリ 
日本からは 金木犀(Osmanthus)に生姜(Gingimbre)
メキシコ原産の月下香(Tubereuse )は 17世紀にグラースに伝わりました

冬の終わりにグラース近郊で咲く南仏特有の花ミモザは 花びらの無い花で
黄色の小さな丸いボールは おしべです
また北プロヴァンスの台地を覆う ラベンダーは 
今日 男性用香水により多く使われています

ガイド付きで博物館を見学した後 フラゴナールの商品を見ました
色々面白いネーミングのパルファンも 結構ありましたが 
ひとつの香水をつくるのに 最低でも20種類
多いものでは250種類のノートを混ぜ合わせるそうです
平均40~60種類混ぜ合わせていますが 代表的なノートだけが明記されています

まず私が選んだもの やはり皆に人気のある香りのようです
Rose de Mai ローズ・ドュ・メ=五月のバラ」
バラのアプソリュート・クチナシ・カシスの芽・スズラン・イランイラン
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これに使われる有名なバラ Rosa centifolia =Rose de mai は特別で
その香りがより強く放たれる 明け方に採取されるそうです

男性用オードトワレにも 面白いネーミングのものが・・・
日本人に人気の 爽やかなノートは
Beau Gosse (ボー・ゴス) 美少年 いい男!!」
ベルガモット・マリン・ナツメグ・カルダモン・ムスク

Suivez-Moi (スイーヴェ・モワ ) 僕について来て!」
ラベンダー・パイナップル・ベルガモット・オレンジ・スズラン・バニラ・アイリス 

Concerto (コンチェルト)」 
ミカン・ベルガモット・ジャスミン・バラ・茶・スパイス・白檀・アンバー

息子も オー・ドュ・トワレだ~い好き
毎朝 シュッ・シュッしてます

可愛くて目についたのが・・・コレ 練り香水(固形クリーム香料)
パリの地図と 名所の絵が描かれています
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丸いプラスチィックの入れ物に入って ポケットサイズ
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私が選んだのは サクレクール寺院のイラスト
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Ile d'amour (イル・ダムール)(愛の島)」
金木犀・バラ・ジャスミン・ライラック・スズラン・ムスク・アンバー
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そして ハートのイラスト・・・
Eau du bonheur(オー・ドュ・ボヌール)(幸福の水)」
ベルガモット・ビガラード・オレンジの花・白檀・ヒマラヤ杉
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いい香りで 幸せな気分になれそうで~す


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by happiness-girl | 2010-01-12 07:24 | フラゴナール

パリの自然とエレガンスを紹介


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