ステンドグラス・ジュエリーとコムラン
2010年 12月 17日
S子 「ねえ うちのブティックに ゴールド・ビジューたっくさんあるわよ!
クリスマスプレゼントに オネダリしてみたら・・・?」
S子さんは ヴェルサイユ宮殿前のルネサンスというブティックで 働いてます
今回お世話になったS子さんの為にPR
RENAISSANCE
24 rue des Réservoirs
78000 Versailles
tel : 0139507476
先日の 私のブログを読んで
ゴールドを欲しがってる私に 気を使って下さっているようですが・・・
私 「オネダリするって言ってもねェ・・・(いったい誰にしろって)
もしかしたら お友達割引きとかってある~?」
S子 「 まっねェ~・・・あるかも
それに あのステンドグラスのバラ窓メダルもあるわよ
コムランでしょ うちの取引先なの
スワロフスキーだってあるのよ! ウフッ」
私 「えっー! なっかなか興味でてきた・・・行くかも!
ところでコムランって スッゴイ歴史なんでしょ
それもマレにアトリエがあるなんて 貴重!」
実は先日 ノートルダム大聖堂でコムランのステンドグラス・ジュエリーを見つけ
サイトで探してみたのです
歴史好き アンティック好きな私としては コムランの歴史に 関心大
私 「ねぇ・・もしかして~ コムランのアトリエを見学させて頂けないかしら・・・
お取引先なら 何とかお願いして頂けなぁい・・・?
19世紀の建築なんて ど~んな感じか見てみたぁいの~」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
何と そんなずうずうしいお願いが 実現してしまったのです
早速 今日行って来ました
(鉄は熱いうちに打て・・・というか 気が変わらないうちに)
1880年 時代はナポレオン3世のすぐ後
COMMELIN コムランは マレ地区にアトリエを構えます
それも私の大好きな カルナヴァレ美術館の斜め前!!
130年の歴史です
・・・・・・・・・・・・・・・・・
歴史建造物に指定されている 19世紀の建物
古びた外観
最上階には 更に古い年代の ジュエリー製造所の名が書かれています
金銀溶鉱所って彫りが・・・
大きな門を入ると そこは何~にも無いアントレー空間
左右に階段が有りますが それらは表通りに面したアパルトマンへのもの
正面には 部厚いバリケードの様な鉄壁が
その鉄壁の端にある 小さなドアを開けて マダムが出迎えに来て下さいました
やはり金を扱うだけに 警戒厳重なのですね
まず目に入ったのは 巨大な煙突状のもの
これが金・銀の溶鉱炉かしら・・・
そして広くがら~んとした 工場の様な内部
狭くて喧騒の表通りからは まったく想像もつかない静かな空間です
カンカーン・・・と足音を響かせ 鉄の階段を上がる途中見つけたのは
石炭で焚く釜
傍には 石炭が残っています
え~! あの機関車で使った石炭?
何年前のもの? まだ有るのぉ~
事務所兼アトリエは二階 といっても三階位の高さ
自然の明りの採光の為 天井はガラス張り
へえー どこかで見たようなデザインだけど・・・
この時計も・・・?(時間は正確でした)
マダムが19世紀初頭様式と 説明して下さいました
あのオルセー美術館スタイル
あっ そうそう~
オルセー美術館 もともとは駅だったのですが
その駅が出来たのは 19世紀末
丸いガラス張りの屋根の感じや時計・・・ 似てるでしョ!
他にエッフェル塔やグランパレなど
あの時代には こんな鉄骨造りが流行したそうです
アトリエの中
これが現代の釜 熱~くなってる・・・
中の温度は 現在800度以上
あっ! この辺は企業秘密かも・・・
まあ・・ね 「職人の道具はあまり進化していない」とのこと
いい感じ出してる 水場
極小のステンドグラスを 18金でつなぎ合わせているのでしょうか?
この18金とステンドグラスをミックスした技法を発明したのが コムラン
世界遺産のノートルダム大聖堂や シャルトルの大聖堂
あのサント・シャペルのバラ窓を 再現しています
今 手がけているのはパピヨン
すーっごく細かいデザインです
こーんなに小さく色とりどりに ガラス細工できるのですねェ
ステンドグラスを焼いた後の金は 黒くなってますが(左側)
よーく磨きをかけて ぴっかぴかの輝きにするそうです
ステンドグラスの製法に関しては サント・シャペルへ行った時の記事を 見て下さいネ
" 上のバナーをクリック!!" お願いします