自分の証明
2012年 05月 12日
先日 フランス共和国大統領選挙を前に
候補者間での 討論が行われましたが
こういう討論において必要な事は「自分の証明」
自分の考えは 何
自分のして来た事は 何
自分がしたいと思うことは 何
自分が出来るのは 何
更に「自分って・・・」等々
自分の思っていること 事の真偽を言葉で証明し
国民を納得させ
自分を選ぶように 説得しなければならない
何故 彼に投票すべきか・・・
説得力一番の方法は 数字で示すこと・・・かしら
失業率が・・%
国債が・・%
自分が大統領になると その数字は・・%に
自分の考え 意見を表現し
相手に理解・納得してもらうことは 簡単ではありません
話は飛びますが・・・
友人が出張でパリに来た際 私に相談したこと
友人 「姪がいるんだけど・・・ 彼女はすごく優秀でさあ
東大受験したんだ
でも残念ながら失敗 青学へ入学したんだ
東大しか考えてなかった彼女
気に入らなくて・・・結局中退したんだよ
ところが今になってさ 中退したことを後悔してるみたい
パリに留学させてあげようと思うんだけど どうかなあ
その際は いろいろ助けてあげてくれないか?」
私 「何で中退しちゃったの 青学なんて・・・スッゴク良いじゃない」
友人 「だろう? オレもそう言って反対したんだよ
ところが本人曰く
「何であの時 "中退するなっ" て言ってくれなかったの・・・」だって
あんなに言ったのにさ 他の人の言うこと聞かない子だから・・・」
私 「う~ん "俺は言った" ・・・って言うけどお
良い意見にも関わらず "相手=子供を説得出来なかった" っていうことは
"言わなかった" に 等しいじゃないかしら
経験ある自分の考えが 本当に良いと思うなら
他の方法を考えてでも 説得すべきでしょ
でもさあ パリに留学なんてしたら 二度と家に帰ってこなくなるかも・・・
大切なひとり娘 手放すこと無いんじゃない
傍に置いといた方が 良いわよ」
この一言には 説得力があったのでしょう
その後 自分のひとり娘の事も含め 留学の話は消えたようです
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エピソード 1
母親 「ピエール君 お友達のB君 もう家に連れて来ないでね」
ピエール 「え~ 何で・・・?」
母親 「だって あの子・・・いやなんだもの」
これでは なんだか解らない・・・子供は納得できないですよね
母親 「だってあの子 ママにご挨拶しなかったでしょ
よそのお家に入るとき "こんにちは"は必須よ」
まあまあかしら・・・?
エピソード 2
母親 「ピエール君! お勉強しないと駄目じゃないの・・・!」
ピエール 「どうして勉強しなきゃいけないの?」
母親 「勉強しないと 試験に落ちて・・・大学いけなくて・・・就職出来なくて・・・
お金がなくて・・・食べられなくて・・・」
これでは脅迫
母親 「いいことがあるのよ・・・ 良い点数取ったらアイホーン買ってあげるし
大学受験成功したら 海外旅行プレゼントよ」
これは買収
子供が良い方向へ 道を進められるよう
説得力ある アドバイスをしたいものです
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先程のフランス共和国大統領 選出されたのはフランソワ・オランド
彼が以前(2009年) テレビのインタビューに答えて言ったこと
彼には 先回の大統領候補セゴネル・ロワイヤルとの間に
4人の子供がいます
質問 「 どんなふうに 子供達を導いていますか?
親の権威を示しますか・・・?」
フランソワ 「 いえ・・・権威をもって何かをさせることはしません
自分自身が良い御手本を見せます
私が模範的な行動をとり 彼らがそれを良いと感じれば
彼らも喜んでそれを見習います
そこには彼ら自身の意志が加わりますから よりよい結果を得ます」
これは 私も同意見
家庭であれ 仕事場であれ
他人に仕事を教える 他人を動かす為には
「コレ やりなさい」と言うより
自らが 要求以上の仕事をして見せることかと・・・
フランソワ・オランドが サルコジィとの対談にて一番に表明したこと
「僕がフランス共和国の大統領だったら・・・
僕は御手本になる
僕は閣僚たちを4つ星レストランへ招いてパーティーしたりしないし・・・etc」
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