カテゴリ:しごと・徒然( 8 )

私の仕事のテーマ「コルセット」について お勉強

コルセットの歴史は古く その起源は紀元前1800年にまで遡ります
古代ギリシャにおいて 最初の鉄で出来たコルセットが生まれました
バストを支える為に使われていたようです
その後15世紀ルネサンス期まで 視界から消えていました

フランスでは14~15世紀に ブルギィニオン・モードとして再登場
そして最初のコルセット最盛期は 16世紀中~17世紀
スペイン・モードの流行と共に 始まります
スペイン・モードの理想のシルエットは ウエストがエレガントに細いこと
でもブルギィニオン・モードとは反対に 硬いコルセットで胸の膨らみを殆ど消しています

その後の エリザベス王朝時代の極細のウエストは 
情け容赦のないコルセットがなかったら 実現出来なかったでしょう
またクリノリンのローブを着る為には
長く細いウエストを作るコルセットが 欠かせませんでした

16世紀初頭のコルセットは 
穴の開いた甲冑の如く 鉄製で硬い籠状に作られていましたが
カトリーヌ・ドュ・メディシィス時代に しなやかなステンレス(acier)に代わります
そして16世紀後期には 鯨の骨=バレンヌが使われるようになります
その呼び名バレンヌは プラスチックになった現在も 使われています

16世紀後半のフランスでは 男性のフェミニン化があったらしく
男性も コルセットの着用が習慣となっていました

その後17世紀・18世紀 宮廷衣裳に欠かせない小物として使われます
婦人達は クリノリンのスカートとコルセットに包まれ
厳かに滑るような歩き方で 移動しました

でも18世紀後半 フランス革命前
ジャン・ジャック・ルソーにより「素朴さや自然への回帰」が提唱され
それは貴族達へも 影響しました
ルソーは まさに「アンチ・コルセット」を唱え
医者達も 女性の体を苛み変形させるコルセットを止める運動を広げます
コルセット熱は 一時下火になりました
そして1804年 古いタイプとは違い
軽く短くなったコルセットが 再登場
最初のものは 胸と肩先を覆うだけの小さい身頃のようなものでした

これ シャトー・ドュ・マルメゾンの
ジョゼフィ-ヌ・ボナパルトの衣裳の中から 見つけました
Empireアンピール・スタイル(帝政時代)の ローブの下に着けた下着です
ブラジャーの原型みたい・・・
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その後 徐々に Baleine( バレネ)され=細く削った鯨の骨を入れる事
busc(ビュス)が付けられ 硬く形作られ
背中のラセー(X紐結び)で ウエストを細く絞める様になります
1830年代のロマンチック期には 胴は細長く伸び
女王蜂の様な 理想的シルエットを作ります
 
        ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

今・・・なぜコルセットを着けるのか・・・?
  ・ ウエストを細く洗練し よりフェミニンなフォームを作る為
  ・ バストをアップして支える
  ・ 背中を楽にする
  ・ 腰を豊かに見せる
  ・ お腹を平らにする
  ・ 厳かな振る舞いを得る
  ・ 女性らしさを表現する
いつコルセットを着けるか・・・?
  ・ 主に 夜会の衣裳用に
  ・ ウエディングドレスと共に

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ピンクの優雅な扇型 ねむの木が花盛り
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by happiness-girl | 2009-07-28 06:28 | しごと・徒然
前回のインディゴ・ブルーミニ・ショーツ
合わせて作ったのは コレ
オフホワイトのコットン100%のシャジューブル
ビーチへ出るとき これを水着の上に羽織っても良いかも
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そしてこれは Jabot (ジャボ)
19世紀 男性達は 
シャツの上に こんなレースのジャボカフスを付けていました
あのバルザックの小説「谷間の百合」にも描写されている 貴族スタイル

いろいろな型がありますが このタイプは1907年
イギリスのエドワード王朝時代女性用
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これは試作品で 安物のレース時地をトワル代わりに使ってます
垂れ具合が良くありません
それに周りにひと回り レースの縁取りを付けるのが本当
本物のレースは高価ですので 
注文を受けてから 首周りのサイズに合わせて作るつもり
合わせる服によって 大きさも調整しなくては・・・
今は いつでも切り揃えられる様に
すこ~し大きめに作ってあります

今回は ミニ・ショーツとレースのビスチィエを合わせてみました
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このボディ(マヌカン)はパンツを着られないので ピン付けていますし
ビュスチィエも レース地をピン打ちで巻いて感じを見ています
ビュスチィエと合わせると(黒でも良さそう)夜のボワットにもピッタリ

このレース(Dentelle ドンテル)は 本物のDentelle de Calais(ドンテル・ドュ・カレ)
機械で織った超繊細なレースで オート・クチュールや高級ランジェリーにも良く使われます
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今の私の服作りのテーマが 3つ
 ・Corset (コルセット)
 ・Dentelle (レース)
 ・Robe de bal (舞踏会のローブ)

まず本物から学びたいと思い 歴史も含め勉強しているところ・・・
・・・風という服ではなく 基本を踏まえた服創りをしたいと思っています

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息子の小児歯科医がある街・・・
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この街では 市営バスの代わりに何とロコモーチィヴが走ってます
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マロニエが 実を付け出した様子 
でも これは食べられませ~んよ
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by happiness-girl | 2009-07-24 10:34 | しごと・徒然
あのムラ染めインディゴ色 揚柳ストレッチ地はこうなりました
夏の海辺のアイテムとして欠かせない ミニ・ショーツ
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これだけしか生地が無かったからね
せっかくの一点もの ステッチにライト・ブルー
ボタンはラクロワ調
裾 脇側にピンタックを取りました
裾を織り上げた時に 横のシルエットが少し膨らんだ感じにしたかった
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今回ディオールでは 50年代モードを見せているらしい
50年代のファッションリーダーとして忘れてはいけないのが
オードリー・ヘプバーン
Sabrina サブリナの時のミニ・ショーツ
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でも有名なサブリナ・パンツと言うのは ふくらはぎ丈の細身パンタロン

話を戻して・・・
インディゴ色を見ると どうしても欲しくなるのは
ホワイト・コットンのトップ
この次は これらの生地を使ってプチ・オウを作ろうと思います

オフ・ホワイトのコットン100%生地+レース地
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イメージしているものは 何と20世紀初頭のイギリス
エドワード王朝時代のエスプリ入り
ガンバル・・・



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by happiness-girl | 2009-07-08 21:17 | しごと・徒然
Automne-Hiver 2009-2010 Haute - Couture Collection
今日のニュースでは 
早速 オート・クチュールのデフィレを見せてくれました
・・・けど これは いったい・・・
ふざけてるって思うのは 私だけでしょうか?

まず ランバンを見てヒドイ~
これなら やらない方が良いって

ディオールを見て またタマゲタ
「予算が無いっ!」・・・て
今回は 自社のサロンでやったようですし ふてくされたのかしら?
上半身は服を着て スカートをはいていない・・・下着姿
ショーの楽屋裏の姿で 出てきたって感じ
いつも「こんなローブ作ってみたい~」 と思っている私には
中身の作り方(パニエ等)を 垣間見る事が出来たけど・・・

お茶目なガリアーノが 尊敬するディオール先生へ捧げる作品だそうです

クリスチャン・ラクロワも アール・デコラティフ美術館でコレクションを見せました
多分 これが最後のデフィレということで
いつもの華やかさの中にも 品のある落ち着いた作品群
と言うよりも 黒 くろ クロ・・・のデフィレ

アトリエで スタッフは皆泣いていました
財政赤字で もう支払いは出来ないとう声明を 数ヶ月前に出したところ
今 メゾンを引き継いでくれる スポンサーを探しています
今月7月23日までに どこからか救いの手が出なければ
このコレクションも 日の目を見ずに終わります
スタッフ達も 7月末で解雇
顧客からの注文を受けないコレクションを催すのは モード史上初めてらしいです

ラクロワの言葉
「自分のちょっとしたエゴを見せることで・・・自己満足する為に作りました
もう22年も 皆やってきました 正しい評価がされるべきです
自分だけではなく 周りのスタッフ・仕入れ先 全ての職人達の腕を見せたい
皆 すでにいくつかのセゾンを 無給でやってくれています
今回も 我々の名誉の為にやってくれてます
私達がどんなに素晴らしい事が出来るか 見せるのよ!・・・と」

24点のコレクションは 生地・刺繍・靴まで無料提供されたものらしいです
素晴らしい仲間達がいる
スタッフ達は
「この才能有るアーチィストを 葬ってはいけない」と
メゾン・ラクロワが続く事を 願っています

みんなから 賞賛の拍手を浴びていました


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by happiness-girl | 2009-07-08 07:01 | しごと・徒然
海岸沿いのホテルに部屋を取ると、水着にサンダルのまま、ビーチまで行ってしまう事も出来ます・・・が、やはり水着だけではちょっと・・・。

実際カンヌでは、水着のままで街を徘徊する若者達に、「何か上に着てくれ」と、呼びかけています。
「エチケットをわきまえて」・・・と。

そういう時、ポリエステルの petit・haut (プチ・オウ) は、とても便利。
濡れても直ぐ乾くし、パタパタっと風に掃えば、砂も落とせる。

ちょうど良い生地があったので、作ってみました。
ストライプが、なかなか爽やか。ポリエステル・ナイロンなので、軽い。
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コサージュを付けたりして、夜の食事へも着て行けます。
でも、スケスケだからね・・・。 下に何か着て下さいね。
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そしてボトム用に考えている生地は、これ。
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薄くて、軽~いストレッチ地。
肌触りがとっても爽やかで、涼しい素材。 これも乾きが、良さそう。
ムラ染めのインディゴ色。

さてさて、どんなボトムになるでしょう。
但し、条件がひとつ。 生地は、70cm幅X120cmしかない。

今日のパリは、もうヴァカンスの始まり。
パリの人達は居なくなり、変わりにいつもの観光客と、地方からのヴァカンス客。
チュイルリー公園には、先週から、毎夏訪れる移動遊園地がお目見え。
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by happiness-girl | 2009-07-04 21:16 | しごと・徒然
6月も終わりました
学校は 数日前から夏休み
大きな子供達は BAC受験が済んだので(今採点中らしい)
友達みんな集まって家でのびのび 大騒ぎ

お向かいの大邸宅の庭から ミュージックと笑い叫ぶ若者達の声
今日はご近所 無礼講のよう

そして・・・プールに飛び込む音が
「パッシャーン!」
こんな蒸し暑い日に 汗タッラ・タラで仕事をしている私にとって
拷問のような音

さあ ヴァカンスへ出かけることをイメージしよっと
ヴァリーズの中身は・・・?
まず水着 そしてビーチサンダル・・・ビーチタオル・・・サングラス・・・・っと
それから なになに・・・(そばにあった記念切手のカルネが目に入ります) 
ローズ水・・・?
日焼け後の肌にも 良いかしら・・・

ローズ水の作り方
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すがすがしく自然
ローズ水は 乾燥肌だけでなく 
脂性肌にも とても評判が良いらしい
肌に穏やかに水分を与え 皮膚を元気付ける
その肌に生気を与え リフレッシュさせる効能により
洗顔の後や 化粧落としにも使われます

作り方は簡単
1   1/4リットルの水を沸騰させる
2   掌で一掴み バラの花びらを加える
3   火からおろして20分間 そのまま浸けておき
4   フィルターで濾す
5   小さな密閉ボトルに注ぎ入れ 暗所で保管

100%自然に作られたバラであるなら どんな種類のバラでも良いそう
品質は6ヶ月しかもたないので その効能を十分味わう為には少しずつ作るのが良い

それから 着るものは・・・っと
こう暑いと 何も着る気にならない・・・
なにか・・・サクッと着られる ムームーでも欲しいなあ・・・
ところで ムームーって何語? ハワイ語かしら?

という訳で あのアフリカンの生地
とりあえずシンプル・ムームーに・・・
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肩ストラップに ゴールドを使った場合 
ホントは もっと良いチェーンを使いたいけど・・・とりあえず
アフリカの人達は ゴールド大好き
あの黒い肌に似合うからね・・・
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そうそう・・・
アフリカンのWAX生地は着分売りになっていて 一着分6ヤード(5.5m)になってます
WAXとは 色止めの為にワックスコーティングしてる生地
オランダでWAXプリントされたものが多く ジャワWAXなども有名



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by happiness-girl | 2009-07-02 05:05 | しごと・徒然

アフリカン・モード

好評なので、アフリカン生地をもう少し。

今、ローブ製作中
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ちょっと、赤いものも。エプロンかな・・・?
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これは、ずっと格上の生地。細番手のコットン糸使用で、とっても滑らかな、肌触り。
オランダでプリントされた、ジャワ・ワックス。
パネル柄なのだが・・・、そのパネルが大きい。
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by happiness-girl | 2009-07-01 07:19 | しごと・徒然
前置き長くなりますが・・・
先週 アフリカン・ミュージックの野外コンサートを見た時
女性ボーカル達が着ていた 鮮やかな衣裳が目を惹きました

今まで アフリカ人の「民族衣裳」という感覚しかなかったけど
次第に真夏になって行く 今日この頃 
あの はっきりした色合い
遠くから見た時の 大地に沈む夕陽のような暖かな輝き
とても魅力を感じます

それで早速 アフリカンの生地を買いに走る
この種の生地を売っている店が在る場所は 大体知ってました
パリ18区 バルベスの先・・・

一度も足を踏み入れたことの無い地区
シャトー・ルージュ駅を降りると 
出口へ向かう人達の 85%はアフリカ出身の人のよう
通りでは 小さなマルシェが開かれています
売っているものも ちょっと違う
カツラを始め 髪の毛に関するお店の多いことに驚き
5軒に1軒位・・・
ウィンドーいっぱいに あらゆる髪の毛が飾られています
 
アフリカン生地のお店も何軒もあったけど 思ったより値段が高い
着分1万円ともなると 気軽には買えません
それだけで 上代が8万円以上になってしまいます
置いてある生地は何十着分も重ねて有る為 全部良く見る事は無理
場違いな客・・・と 思われたかも知れませんが
手頃な値段で 何とか気に入った柄を買ってくることが出来ました

それでも 私達の服を作るには ちょっと難しいかなあと思っていたところへ
東京の友人からのメール

ガーデン・パーティーをするんだけど テーブルクロスやエプロン
ソファーカバーやカーテンなど フランスの素敵な生地でホシーイ」

まず先に言っておきますと・・・ 私は服しか縫わないのであ~る
インテリアや雑貨は 自分のものさえ作った事が無い・・・のですが
あのアフリカン生地はぴったりでは・・・と思い着く
友人達のイメージする フランスのインテリア生地は
レースとか宮廷柄とか 上品な感じの生地だとは思いますが
アフリカの自然のなかで似合う生地なら
ガーデン・パーティーにぴったりなのでは・・・
ピリッとスパイスの効いた インテリアになるかも・・・と勝手に考えた
それにアフリカンの生地は WAX(ワックス)といって
コーティングしてあるので
見た目 ちょっとテカテカなものもあるけど
軽く水を弾くので テーブル・クロスやエプロンには最適
あちらのご要望にお答えするのではなく
私の提案する パリ経由のアフリカンを気に入ってくれたなら縫って送ってあげるよ

東京のN叔母さ~ん!
このブログを見たら どの生地が良いのかと
テーブルのサイズを教えてね
もう直ぐ夏休みだから みんなの作りまーす
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ランチョンマットは 同柄逆配色の生地でリバーシブル仕立て
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このグリーンも 鮮やかでなかなか良いでしょ
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これはアフリカっぽく濃い焦げ茶 ソファーやベッド・カバー向きかしら
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ちょっとミニの可愛いエプロン
何に合わせても バランスが良いでしょ
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後ろまでたっぷり スカートになっています
巻きになっているので ウエストの余裕は十分 ラクラク+30cm
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by happiness-girl | 2009-06-26 01:09 | しごと・徒然

パリの自然とエレガンスを紹介


by happiness-girl