セーヌに架かる橋 - パリ・プラージュ編 -
2009年 08月 04日
私のこの河への想いは・・・ 深いのです
先日パリ市役所の前を通りかかり なんとなくそのままセーヌへと向いました
パリ・プラージュへ寄るつもりは 無かったのですが
散歩していたワンちゃんを追いかけ 川岸への階段を下りてみることに
パリ市役所
パリ・プラージュ
夏の間 セーヌ川岸を走る高速道路が歩行者道になり 端に砂が敷かれます
そこで気がつく
普段は 殺人的な車がビュンビュン走る この河岸道が有る為
この区間に架かる橋を 下から見ることは出来ません
この機会に 良く見てみようと思いました
このGeorges Pompidou 道は(一方通行)
アルマ橋の辺りから始まり
セーヌ右岸に沿って パリを西から東へ横断する美しい自動車専用道
と言っても よそ見をしてはいけないよ・・・
ルーブル美術館にさしかかるところから下り坂 トンネルに入ります
そしてトンネルから出ると そこはポン・デ・ザールpont des arts
そこからの道路は 殆どセーヌ川岸
雨量の多い時期などは 浸水して閉鎖されたりもする区間ですが
ここからパリ・プラージュは始まります
パリ・プラージュ期間ではなくても 天気の良い日曜日には歩行者に開放され
ローラースケーターなどにも喜ばれる河岸道です
ふと思い出して 写真を探してみました
10年前 ノートルダム寺院の近くに住んでいた時
息子が自転車の練習をした道でもありました
気持ち良さそうに快走しています
背景はポン・オウ・シャンジュ(両替商橋)とコンシシェルジュリー
ノートルダム寺院前の広場 私は必死になって彼に自転車を教えました
この左岸へ架かる小さな橋からは ノートルダム寺院が最も美しく見えるという
ここは また後で・・・
西側から入り 河岸道がトンネルから出てくるPont des Arts の次の橋は・・・
No.17 Pont Neuf ポン・ヌフ 1578年・1604年
パリ最古の橋
Neuf(新)というのは 当時造られた最初の石橋だったからです
1604年 アンリ4世によって完成されました
下の絵は1665年の アンリ4世の騎馬像の前の様子
1990年に修復工事がされました
その工事中 ここで撮影された映画が「Les Amants du Pont-Neuf (ポン・ヌフの恋人達)」
右岸からのショット
左岸からのショット 橋の中央に在るのがシテ島突端
島を延長して造った花壇(公園)
そして これを造ったアンリ4世の銅像が有ります
この恋人達に愛される公園からは セーヌ川周遊の船も出ています
対岸に見える大きな建物は 老舗デパート「サマリテーヌ」
何年か前に閉店してしまいました
長ーい歴史が閉じられたのです 信じられない・・・・
橋の丸い出っ張りスペース それぞれには
その昔エショップ=ブティックが建っていたそうです
昔の絵に見ることが出来ます
Pont-Neuf et le Samaritaine (ポン・ヌフとサマリテーヌ) 1777年
昔のサマリテーヌは 何と橋にくっついていました
No.18 Pont - au - Change (ポン・オウ・シャンジュ)1860年
この橋を渡るとシテ島のメイン通り 裁判所の前に出ます
造られた当時は Grand Pont =大きな橋という名前でしたが
後に最初の金融ブローカーが ここに出現
川岸沿いにビッシリ 宝石商・両替商が店構えした為
シャンジュ=両替商橋と呼ばれるようになったようです
1830年頃
橋の右側 手前がコンシィエルジュリー宮
もともとフィリップ4世の宮殿であったものが 受け継がれず
牢獄として使われるようになりました
マリー・アントワネットが ギロチンにあう直前に幽閉されていたところです
普段 ここは高速自動車道なのですが・・・
この霧噴射の仕掛けは 大人も子供も喜ぶ・・・最高
No.20 Pont Notre-Dame (ポン・ノートルダム) 1912年
対岸右手は シテ島の花市場へ
対岸左手に有る大きな建物は Hotel - Dieu (オテル・デュー)
651年に造られた パリ最古の病院
ルネサンス期まで パリで唯一の病院だったそうです
現在も活躍中 眼科が評判
セーヌ川の 盛んな渡し船
ポン・ノートルダムとポン・オウ・シャンジュの間の様子 1756年
No.22 Pont d'Arcole (ポン・ダルコール) 1856年
パリ市役所の前に在る橋
これでシテ島に渡り真直ぐ行くと ずばりノートルダム寺院の前に出ます
No.26 Pont Louis-philippe (ポン・ルイフィリップ) 1862年
この橋の辺りから川岸が公園になっていて 皆 木陰で寝そべっています
No.27 Pont Marie (ポン・マリー) 1635年
この橋を渡ると サンルイ島のメイン通りに
そのまま通り抜けると左岸 あの高級レストラン「トュール・ダルジャン」の足元へ
ひっそり小さな橋 ゆっくり寛ぐにはここは穴場?
ポン・マリーとサン・ルイ島 1757年
No.29 Pont Sully (ポン・スリー) 1876年
これがサンルイ島突端 島と右岸・左岸を繋ぐ最後の橋
ここで河岸道は上り坂 上の一般道へ合流します
このPont Sully (ポン・スリー)は サンルイ島にちょっと足を降ろした後
そのまま左岸へと伸びます
対岸の大きな近代建築は「Institut du Monde Arabe (アラブ世界研究所)」
この橋の交通量は多く 左岸サンジェルマン大通りから右岸バスチーユ方面へ
または そのまま右岸河岸高速へ入り東の環状線へと抜ける幹線道
パリ市内のセーヌ川に架かる橋は 全部で37橋
ジェラニュームの面白い造り方
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