成長する為のセパレーション  5

Détache - moi !             僕を 解き離して ! 
Se séparer pour grandir       成長する為のセパレーション
           Marcel Rufo  マルセル リュフォー

   ・・・・・・・ 学校へ行くことが 出来ない ・・・・・・・
イザベル 7歳 
CP(小学校)入学当初より 学校恐怖症が始まります
朝起きるや否や 今日は学校があるがどうかを心配そうに尋ね
泣いて 着替えるのを嫌がり 
自分を一緒に仕事場へ連れて行ってくれるよう 母親を説得します
イザベルは 明らかに強い不安に襲われていて
母親と離れる事が 耐えられないらしく
診察の時にも 一人で私と残ることを拒みます
この 母親とのセパレーションへの不安は
彼女の特別な事情と 関係があると思われます
それは 現在父親が交通事故で入院していて
祖父も 癌末期において入院中であるということ

学校恐怖症が 一種の「わがまま」と考えたら間違いです
「宿題を やらなかったから」
「数学の先生が嫌いだから」
だから 学校へ行きたくない・・・
そういう場合は 「勉強をしない」という消極的抵抗を試みるか
または学校をサボって 外で遊んだりします
いわゆる「faire l'école buissonnière
仲間達とうろつき 映画を見たり釣りをしたり 楽しい時間を過ごす事ですが
l'école buissonnière は 至福の時です

それとは対照的に 学校恐怖症
学校の門を入れない程の 強い不安恐怖を味わいます
学校恐怖症は しばしば特別な事情から始まります
いじめっこのグループや 先生への恐怖など・・・
そして少しずつ 
学校が 全ての危険の起きる場所に見えてきます
この恐怖が全体に広がり 何も学ぶことが出来ない程にまでなるのです
学校恐怖症を 軽く見てはいけません
時には 深刻な人格障害精神分裂症の初期を示していたり
時には 軽い症状の末に 深刻な障害があったりします

私は この恐怖心は「」の観念の一部であると考えます
学校恐怖症の子供達に 話を聞きながら気付いたのですが
彼らの多くは 多かれ少なかれ
近親者の死に直面しています
偶然にも 学校恐怖症は多くの場合 
CP(小学校)への入学時か コレージュ(中学)入学時に始まります
それは「死」が不可逆なものであることを理解し
彼らの両親にも起こりえる事であると 考え始める年齢でもあります
学校へ行かないことは 両親と一緒にいる一つの方法なのです
まるで彼らが 両親の死を妨げられるかの様に・・・

そして思春期の始まる11歳頃では
「死」への観念が 新たに強くなります
年老いていく両親を見ながら 彼らの死の可能性を知っている
そしてさらには 自分自身も死ぬ可能性があること認識します
彼らは 自分の生命をコントロールしようと
よく死のゲームをしたりもします
死は 最終的セパレーション
離れる事を 余儀なくされます
思春期の子供達にとって親離れは 望んでいる事でもあり
同時に不安でもあるのです
コレージュへ行かないことは 両親と離れないことであり
永遠の保障の中に留まる事
退行する若い青少年は 時が過ぎて両親が永遠でないことを見ない様に
フュージョナーでいようとします
親の「死」を追い払う為に 親にくっついていようとします

学校恐怖症は 間違いなく
子供が 大人への新しいステップにアクセスして成長することが
出来ないことを 表しています
学校へ行くことを拒む 子供を前にして
両親は しばしば途方にくれます
彼らは まず「学校」 
特に「先生」が 子供に合っていないのだと思います
それで 学校を変えたりします
でも また恐怖は始まります
今度は親達も 原因は学校ではなく 
子供自身」であると 漠然と認識しますが
子供が「演技しているのでは・・・」と疑い
取引しようと試みます
「学校へ行くなら テレビゲーム (または子供の欲しがっている物)を買ってあげる」
しかしながら それでは恐怖を一掃することは出来ません
さまざまな方法で「頑張る事」を試みる事は役に立ちません
学校恐怖症は 常に親と子の間の緊張と喧嘩の元になり
家族関係が悪くなる危険性があります

反対に 一時的に就学をやめる事を認めることです
学校から離れても 教育を受けることは出来ます
子供は勉強することが嫌いなのではなく
学校へ行くことが 出来ない」のです
なので子供が学業を続けられるよう 助けてあげなければいけません
中学校の先生と協力して 自宅に補習に来てくれるアソシエーションも有ります
同時に 子供が少しずつ親離れ出来る能力を獲得出来る様に助けることです
Hopital de jour の様な安心出来る所で セラピーを受けながら
彼等の恐怖を 徐々に無くすようにすることです
  学校恐怖症は 近代の流行病のようです
おそらく昔にも 同じ症状はあったと思いますが
今日程学校やディプロムが重要では無く
(今日学校教育から離れることは 人生において失敗で 
将来に何も希望できないと思われています)
恐怖症児は 職人になったりしました

他に もうひとつ 
おそらく この流行病の原因と思われるものがあります
それは 昔より良くなった親達
より注意深く より理解があり より対応してくれる親達
冗談の様ですが・・・
どうやって こんなに良い親達を捨てられるでしょう・・・
どうやって あなた達の必要と要望を 
いつも満足させてくれようとする親達と 別れることが出来るでしょう・・・
それが今日の幼児・思春期の子達が 直面する問題です
どうして フラストレーションのリスクの方を取るでしょうか?
両親が 彼らを満足させるべく
常に出来るだけのことをしてくれるのに・・・ 
家族のから出たいと思わせるには 
家族は 「不足を作る事」を知るべきです


庭には 薄紫のシャクナゲが 今咲き始めました 
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大輪のクレマチスも 淡い紫
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by happiness-girl | 2010-06-12 06:47 | 子供の心・親の心

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by happiness-girl